【沙参(しゃじん)】漢方薬に含まれる生薬の効能【生薬解説】
ポイント
肺と胃の陰を補う。肺燥や肺陰虚、肺熱に使用する。
特に肺陰の滋陰作用に優れ、化痰作用がある。
沙参の漢方的効能
養陰清肺作用。
肺をよく滋養し潤し、肺熱を冷ます。(沙参麦門冬湯)- 表証にも使用可能。
- 粘性で排出困難な黄色少痰、血痰にも使用できる。
化痰作用。
痰を除く。- 胃陰を補い、潤す。
分類 | 養肺胃陰薬 |
基原 | キキョウ科トウシャジンやサイヨウシャジンの根 |
薬性 | 寒性 |
用法 | 3〜10g |
注意点 | 風寒、寒飲性の咳嗽、脾胃虚寒証には注意 |
沙参が含まれる漢方処方薬
桑杏湯、沙参麦門冬湯など。
引用参考文献