牛黄はどう効く?霊黄参(牛黄製剤)の効果・効能について解説

牛黄はどう効く?霊黄参(牛黄製剤)の効果・効能について解説

漢方薬局の切り札、霊黄参(牛黄製剤)につて詳しく解説します。

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霊黄参(牛黄製剤)の効果・効能について解説

霊黄参(牛黄製剤)の効果・効能について解説

霊薬として称えられてきた高貴薬、牛黄。牛黄は牛の胆石(病理的産物)です。胆石が見つかるのは1000頭に1頭と言われており、牛黄1㎏とるのに10万頭の牛が必要です。

希少性が高く、神農本草経(世界最古の薬物書)に記された約2000年前から今日に至るまで、それに置き換わるものはありません。

古人は牛の胆石を薬として応用してきました。芳香開竅薬、また清熱解毒薬として分類され、香りによって邪を除き、実際に鋭い薬効を発揮します。

古典における牛黄の記述(名医雑録)

[訓読]小児の百病、諸癇熱で口の開かぬ者、大人の狂癲を治す。
[現代語訳]子供のあらゆる病気、口も開けない程の高熱、大人の精神錯乱などの症状を治す。

[訓読]久しく服すれば身を軽くし、天年を増し、人をして忘れざらしめる。
[現代語訳]長期服用することで寿命を延ばし、物忘れをしなくなる。

牛黄はどう効く?牛黄の効果・効能

牛黄の効果・効能
  • 清熱解毒作用
  • 精神の興奮を鎮静させる作用
  • 暑気あたりに対する苦味清涼
  • 血行促進作用、末梢神経障害改善作用
  • 脳梗塞後の後遺症、脳血管障害の改善作用
  • うっ血性心不全、狭心症の改善作用
  • 肝炎、肝硬変改善作用

近年でも様々な効能が認められています。牛黄は熱病(温病)における解熱薬として有名ですが、上記のような作用があることを実際に運用して多く感じています。

牛黄の運用のポイント

牛黄の実際の使い方

私は熱中症、夏場の疲労倦怠感などによく使用しています。正気が充実している方(体力がある人)がオーバーワーク気味の際に使用すると、抜群の効果を発揮する印象です。

特に夏場は心臓に負担がかかりやすく、牛黄をお守代わりに携帯しておくと良いです。

手軽に服用することで非常に良い効果を発揮する生薬でもありますので、疲労感、動悸、不眠、精神不安、風邪の初期症状などに1カプセル服用するだけでこれらの症状がさっぱりと取れるということがあります。

欠点としては、その希少性ゆえの価格帯向上です。やむを得ない事情ではありますが、今時点(2023年7月現在)では1カプセル25mgで1100円(税込)の相場となっております。

牛黄を使って症状が改善した実例はこちら

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