薬学実習生が漢方薬局に来てくれました
本日、国際医療福祉大学から薬学実習生(Mさん)が当薬局にいらして下さいました。
実際の患者さんとのカウンセリング風景、薬局製剤の調剤までの一連の流れを見てもらいました。
薬学実習生の漢方薬局実習
作った漢方薬は「炙甘草湯」。
陰血を補い、動悸を抑える薬方。
桂枝、麻子仁、甘草、人参、大棗、麦門冬、地黄、阿膠。
と、順番に薬効を説明しながら調剤後、投薬しました。
カウンセリングで、何か気になったことあった?と聞いてみると
胃腸の状態や、普段の生活習慣について細かく伺っていましたよね。雑談も交えながら、そのカウンセリングの内容が全てこの炙甘草湯の生薬に繋がっている、ということがよく分かりました。
満点どころか、120点の解答なんですけど…
君、漢方向いているよ‼
と思わず言ってしまった笑
薬学実習生から滲み出る「感じる力」
漢方に必要とされる「感じる力」。それが既に備わっているように思いました。ちょこっと説明しただけなのに、自分のカウンセリングの意図をここまで理解できるもんなのか?と。
野口先生は、考えが偏っていないなんですね。
なんて、意味深なことを言っていました。
保険調剤やってないし、めちゃくちゃ偏ってると思うんだけど笑
理由を聞くと「患者さんに病院での検査、診断をきちんと受けているか」という話をしていたから、だそうです。
漢方は魔法の薬ではないし、全て漢方でやろうと思っていません。
大事なのは、患者さんの症状を改善するために、ベストな選択ができるかどうか。それには西も東もないってことなんですよね。
私、病院よりも薬局でやりがいを持って働きたいんです。今日の研修、とても楽しかった‼
うれしいこと言ってくれるじゃないの。
こんな薬局でも、少しはお役に立てたのだろうか。しかし、昨今の薬学生は頭が良いだけでなく、感覚が鋭い。これからはこんな子が薬剤師として出てくるんですね。
こりゃうかうかしてらんないな~笑
でも、同時にすごく楽しみ。色んな病院や薬局で、色んな先生からたくさん話を聞いて、自分のなりたいと思う薬剤師になってほしいです。
Mさん、がんばってね‼
桂枝はね、人参はね、大棗はね…