【甘草(かんぞう)】漢方薬に含まれる生薬の効能【生薬解説】
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【甘草(かんぞう)漢方薬に含まれる生薬の効能【生薬解説】
ポイント
別名は国老(こくろう)と呼ばれ、様々な薬方に含まれており、諸薬の調和を図る生薬。補気力は弱いが、広範囲に使用できる潤性の補気薬。緩和、解毒、滋潤、抗化膿性炎症に用いられる。
湿気を増長させるので、湿証には注意。長期、多量の服用で低カリウム血症による浮腫、痙攣、四肢脱力無力感、しびれ、頭痛などが出現することがある。長期服用させる場合は2g以下で使用するのが望ましい。
炙甘草(甘草に蜂蜜と水加え、数分加熱したもの)との区別があり、炙甘草は補気、生甘草は清熱解毒作用が主体となる。
甘草の漢方的効能
百薬の毒を消す
といわれ、薬物の毒性や薬性を緩和する。- 体内水分の不足を補う。
痙攣や痛みを止める。
(芍薬甘草湯)- 肺を潤し咳を止める。(麻黄湯)
- 熱毒による咽頭の疼痛に使用する。(桔梗湯)
- 清熱解毒作用。化膿性炎症に使われる。
分類 | 補中調和薬 |
基原 | マメ科の根 |
薬性 | 微寒性 |
用法 | 1〜6g |
注意点 | 湿気を増長させるので、湿証には注意。長期、多量の服用で低カリウム血症による浮腫、痙攣、四肢脱力無力感、しびれ、頭痛などが出現することがある |
引用参考文献