漢方薬の服用で不眠・不安感が改善【42歳男性】
ある出来事があって、その後眠れなくなりました。寝付けても途中で起きてしまい、朝方には起きてしまいます。
この記事では、こういった症状でお悩みの方に漢方薬をお出しして、実際に改善できた内容を記載しています。
不眠症・不安感を漢方薬で改善する
相談者は42歳の男性。
ある出来事がキッカケで 不眠、不安感などの症状が発症した。食欲も落ちて、ここ3週間で3㎏落ちた。
寝つきが悪く、2時間は寝付けず、3時頃には目が覚める。寝汗を搔くようにもなった。落ち込みやすくなり、気持ちが上がらず仕事に集中できない。特に朝、不安感が強くなる。
そして、冷飲を好む傾向がある。
自身の心に大きな影響をもたらす、ストレス。この方にとって、この出来事が原因で症状が発症したのは間違いない。
ならば、漢方には手立てがある。
不眠症・不安感を、漢方的に可視化する
「七情」という要因。
この患者さまの中に生じた七情を、「和法」という手段で調和する。
そして、思い浮かんだある病態。
胸満煩驚し、小便不利、譫語し、一身尽く重く、転側すべからざる者。
柴胡加竜骨牡蛎湯という漢方薬で、病邪を消し去る
まずは1週間分。
苦味が平気か気になったが、味は問題ない。不安感が少し落ち着き、寝つきも少し良くなったという感触。
同一処方を継続し、3週間。朝の目覚めが5時・6時と段々と遅くなってゆく。寝汗がなくなり、朝方の不安感はかなり症状が軽減したようだ。そして何より、食欲が戻ってきた。
その後、1か月弱経過した時点で減薬する。すると、やや不安感が強まってしまった。減薬は早計だったな…と反省し、もとの服用量に戻し完全に症状が消失するまで服用してもらった。
柴胡加竜骨牡蛎湯の漢方処方解説はこちら
不眠症・不安感の漢方治療を経験して
現代社会で生きる私たちは、様々なストレスにさらされている。
私自身、職場の人間関係に悩んでうつ状態になったことがある。夜寝つきが悪くなり、何をするにもやる気が起きず、休みの日はずっと横になっていた。この時のことは今も忘れられない。
その時は家族に助けられた。とにかく妻が話を聞いてくれて、気持ちを共感してくれた。
その後店舗移動になり、いつのまにか症状は治まっていた。助けてくれた妻には感謝しかない。（ほとんど愚痴を言っていたと思う笑）
話を誰かに聞いてもらい、共感してもらうこと
これは何よりの薬になっていたと思う。
ストレス対象から身を遠ざけることは大切。そして個々に合った漢方薬は心強い味方になってくれる。
漢方で不安感や不眠に対応できるんですね。
そう言って、患者さまもご自身のことをたくさん話して下さった。それがなんだか嬉しかった。
不眠症・不安感でお困りの方、何かできることがあるかもしれません。いつでもご相談ください。
不眠症・睡眠障害について詳しい記事はこちら
