漢方薬の服用でめまい、不安感が改善【70歳女性】

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漢方薬の服用でめまい、不安感が改善しました【70歳女性】

漢方薬の服用でめまい、耳の閉塞感が改善しました【患者さまの口コミ】

相談者:70歳女性

お困りの症状:めまい、左耳の閉塞感

相談に伺ってから、症状に合わせて何回かお薬を変えていただき、1か月程経過した現在、ほぼ私の体調の改善に合ってきたように感じています。西洋医学だけでなく、東洋医学(漢方薬)に頼る事も良いのかな・・・?と。相談してよかったと思います。
又、相談対応して下さるスタッフも私(相談者)に寄り添って頂き、安心してお話しすることができます。事務的でなく、スタッフ全員の方の対応が家庭的な雰囲気の薬局さんですね。

漢方薬を使っためまいの治療

姿勢が良く、とてもシュッとした佇まいの方。年齢を聞いて驚きました。仕事もフルタイム。家事も畑作りもとにかく一生懸命やる、ハードワーカーの女性。
お困りの症状は、めまいと左耳の閉塞感。

悪天候時の悪化なし。
胃内停水の自覚なし。
ここで、患者さまの全身状態をじっくり観察する。
  • 手が異様に冷えており、低体温。
  • 舌が胖大、歯痕がくっきりある。
  • 既往歴に逆流性食道炎があり、毎日朝はゲップが出る。
  • 時々起こる動悸、不安感。

厥して心下悸する者は、宜しく先づ水を治すべし。
病理は、心下の支飲(胸部や心下部に水毒が停滞している)。

原因は、水。そして、陽気の不足。陽気の不足は水の推動を鈍らせる。
お薬を処方し14日後、めまいは起こらず、手の冷え、毎日出るゲップも同時に改善。

よし!
と、うまくいっているように見えた。

ところがまた同じ薬をお出しして4日後、体調に異変が現れる。夕方になると上半身が熱くなり、頭重感が強まった。

これはまさか、出した薬でこの方の陰陽のバランスを崩してしまった?
補陰を兼ねた処方に切り替える。

「この薬、すごく美味しいわ!」

そして3週間後。

幸いにも、めまいもなく耳の閉塞感、不安感も治まり、動悸や不安感などの症状も落ち着いた。
その後、わざわざ口コミとお菓子を持ってお礼を言いに来て下さった。嬉しかった。嬉しかったけど・・・今回は少し運がよかった気がする。

漢方薬の処方設計は、足し算より引き算

初回の処方、おそらく桂枝甘草生姜が余計だった。

悪天候時の悪化なし。
胃内停水の自覚なし。

この後に、手足の冷え、逆流性食道炎の既往歴などから情報を引っ張りすぎた。シンプルに沢瀉湯で良かったかもしれない。

足し算より引き算。反省の残る、めまいの症例でした。

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