天気で悪化する頭痛が漢方薬で改善【14歳女性】

この記事では、こういった症状でお悩みの方に漢方薬をお出しして、実際に改善できた内容を記載しています。

天気が悪い時に悪化する頭痛を、漢方薬で改善する

相談者は14歳の女性。お母さまと二人で来て下さいました。

「ホームページの記事を読んで来ました」

そうなんです、実は「天気で悪化する症状」は漢方の得意分野。確実に漢方で改善できる病の一つ。

とはいえ、まだ14歳の身体。慎重に症状の経過を伺ってゆく。

症状は小学生の頃から。悪天候時と夕方に頭痛がくる。耳鳴り→頭痛→吐き気（お腹がもやもや、グルグルする）、目の前がぼやける、といった症状が出現する。疲れて夕方には一度寝てしまう。そして、かなりの冷え症。

特に気になったのは、お小水の回数と口の渇き。

天気が悪い時に悪化する頭痛を、漢方的に可視化する

傷寒論に描かれている、古人が着想していたある病態の症候。

小便利せず、微熱し消渇する者。

飲んでいる水分量のわりに、お小水が少ない。その結果、行き場のなくなった痰飲が頭内を圧迫。そして気圧変化によって血管が拡張し、頭痛を引き起こす。

五苓散の正証。

煎じ薬を1週間服用開始。頭痛の頻度は１～2回程度になる。

そう言ってにっこり笑いながら、頭痛の頻度が減ったことを喜んでくれた。彼女は吹奏楽部に所属しており、ピアノの伴奏を任されていると言っていた。

しかし、気圧の変動が起こる度に起こる頭痛に悩まされてきた。ネットで色々調べて、市販の漢方薬も飲んだが効果は感じられなかったそうだ。肝心な時に痛みが出るのは、さぞ辛かったろうな。

その後、約3か月で頭痛が完全に消失したことを確認し廃薬。もし症状が出たときの為に少しだけ漢方薬をお渡しした。

続いてお母さまからも、冷え性の漢方相談

その後、お母さまの冷え性の症状に対しても相談に乗ることになった。そういって頂けるのは本当、漢方冥利に尽きます。

冷え性に使う漢方薬を2ヶ月ほど服用。食欲が出て、食べてもなかなか増えなかった体重が増えてきたそう。大寒の今年の冬も、いつもより薄着で過ごせたと言って下さった。

それからコーヒーが大好きで、薬局に来るのがいつも楽しみだと言ってくれていたのが、とても嬉しかった。

わたくし時々、薬局でハンドドリップでコーヒーを淹れておりまして。一時期コーヒーの成分を研究していたことがあったのです。

と言うと、笑ってくれた。

お二人の体調を整えることができて、本当に良かった。

子供が来やすい、茨城県常陸大宮市の漢方専門薬局

そういえば、子供の相談がだんだん増えてきた。子供が来やすい薬局。そんな薬局を作るのが夢だったっけ。

子供の症状はあまりこじれていない。難しく考えず、素直に訴えを読み取って薬を出すとよく効く。

漢方でできること、わりとあるんじゃないかなって思う。

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